2012年09月16日

【 外伝、エロマンス、その参 〜 拡張 】

「さて」

クーは、一つ咳払いをして、ツカサの方に向き返った。

またスイッチが入ってしまったようだ。
もうどうにもアダルトビデオでは、我慢ができなくなったのだろう。
性懲りもなく、ツカサに鋭く強いエロ視線(エロレーザー)を放っている。

「今度、誰かが来ても出なくて良い」

「あい」

「ツカサ、それよりも、お前にとても大事な事を教えよう」

「わぁ。ブリさんだ。カサカサ」

対してツカサはエロマンスに興味を失ったのか?
近くにいたゴキブリに興味を移し、ゴキブリのポーズでカサカサしている。
というかゴキブリと戯れるな。

「聞け! つーか、ゴキブリをブリさんとか言うな。友達なのか!?」

「あい、あいあいさ」

クーは大口を開けて怒った。
しかし、さすがの童貞ロリコンでエロスの塊のクーでも、
ゴキブリと戯れられては、いつしか、エロい気持ちも霧散してしまう。

「ま、いい。ツカサ、こうなったら嫌でもエロい気分にしてやる」

クーは、何かを考えついたようだ。
そして、実験室にこもった。
こもる事、数時間。

濃くて深いディープな研究時間が過ぎていった。

「ブリさん、ブリさん。遊びましょ」

相変わらずツカサはゴキブリと戯れていた。
ゴキブリの方は、いい迷惑に見える。
カサカサと遊んでいた。

「ジャカジャン!」

と唐突。
クーは実験室から飛び出して、胸をはったって大声を出した。
手には拡張メモリーらしきモノが握られていた。

「ぬははは。私はやはり天才だ」

「あははは。カサカサ」

「数時間でこんなモノまで作れてしまうのだから。自分の才能が怖いゾ」

クーは一人酔っている。
横に素知らぬ顔でブリさん事、ゴキブリをいたぶっているツカサがいた。
まったくクーの事など自分の視界に入らないと。

「聞け! 聞け! 聞け! 聞け!」

「あい」

クーは、真っ赤な顔を更に真っ赤にして怒った。
ツカサは、耳の穴を指で押さえて、耳栓代わりにしてやり過ごした。
その瞬間、ブリさんは、ツカサから解放され放り出された。
……ゴクリ。

「あっ」

「あい? うい?」

「食っちまった! 食っちまったよ!」

そうなのだ。
ブリさん事、ゴキブリは大口を開けたクーの口中に着地してしまったのだ。
そして、勢い余ってクーは、ブリさん事、ゴキブリを飲み込んだ。

「おぇ〜…、ツカサ。お前、なんて事をするんだ!?」

「きゃははは。博士の顔、キモイ」

ツカサは気持ち悪がっているクーの顔をみて、大笑いしている。
悪気がない分、始末が悪い。純粋ゆえの罪。またしても。
ロリコンはそうなる運命なんだ。

「笑うな!」

「あい」

ツカサは、クーの言葉に反応し、再度、きびすを正し敬礼をした。
ツカサは基本、クーに忠実に創られていたから。
本能的にだ。

「というかだな。やっと完成させたんだ。見ろ。世紀の大発明なんだぞ」

「あい。コレはなんですか。博士」

「エロ情報が詰まった拡張メモリーだ。お前をエロい女の子にする」

クーの股間が、再び反応する。
ロリコンがロリコンのために作ったロボットにエロ情報をインプットする。
これから先に起こる出来事に股間が反応しないのは、ウソだろう。

「ぬははは。ゴキブリを食ってしまったが、そんな些細な事は忘れよう」

「あい」

「やはり私は天才だ。そうだろ、ツカサ?」

「あい。ブリさん、さようなら」

ツカサは滝のような涙を流し敬礼をしつつ、ブリさんに敬意を払った。
今、クーのお腹の中で蠢くブリさんの無事を祈って。
ブリさん、ご無事を祈りますと。

「こほん。あー、あー。そっちの方じゃない」

「うい」

「私は天才だろっと聞いているのだ」

「あい」

「あいだけか答えは?」

「あい」

「そうじゃないだろ。こうパーッともっと盛り上げようとかはないのか?」

「あい、あいさ」

「ツカサ。お前、私を馬鹿にしているだろ」

「あい、あ……、きゃははは」

ツカサのあの後、クーは言葉を失った。ツカサの無垢な罪に。
ツカサはツカサでクーを馬鹿にしていた事がバレて、大笑いをしている。
無邪気というか、なんというか。

「うわぁ! もぅ! こうなったら実力行使だ!? エロくなれ!!」

クーは、無理矢理ツカサの頭頂部のネジを引き、
人工知能パーツが組み込まれている部分をあらわにした。
そして、今し方、開発したエロ拡張キットを拡張スロットに差し込んだ。
途端。

少しうつむき黙ってしまったツカサ。

ドキドキ。
実験は、成功したのか?
クーの鼓動は、ロリコン魂で騒ぎ出し緊張した。

ドキドキ。

ドキドキ。

「あはん。博士、体が火照るの。この火照りどうしよう?!」

「うはっ」

クーは、大喜びした。
ちょっと大人びているのが気に入らないが、確かにツカサはエロくなった。
どうやら実験は、成功したのだ。クーは歓喜した。

「切ない。切ないの。博士。早く何とかして」

「ツカサ」

「あい。博士に名前を呼ばれると余計に切なくて、同時に心地よくなるの」

「ツカサ。それで良いんだよ。それがエロマンスの世界だ」

クーは、ダンディを気取り、手をアゴに持ってきて、渋く決めた。
しかし相手は七才の子。渋くもないしダンディでもない。
犯罪だ。

「……頭がぽーっとするよ。次に何をすれば良いの」

「そうだな。何がしたい?」

「はぁん。ふぅ」

「今は、お前のしたいようにすればいい。私はそれを見ていてやるからな」

「ああん。恥ずかしい」

「うはっ」

時々、クーの本音が出て、ダンディ気取りの顔が崩れる。
それがまた嫌らしい。ロリコンの本性である。
このロリコンめ。

「じゃ、言ってみろ。何がしたい。私が手伝う事はあるか」

「ふぅん。何もしたくないよ。ただ博士の胸に抱かれ、心地よく眠りたい」

「うん。そうか。そうか」

「はぁん。早く。博士、じらさないで。お願い」

「ツカサは恥ずかしがり屋さんなんだな」

「博士。ツカサ、切ないの。切ないんだよ。じらさないで、お願い」

「恥ずかしがり屋ままでは、お前の知りたいエロマンスは極められないゾ」

というか、ロリコン。
エロマンスとかわけの分からない言葉で誤魔化しているが。
お前自身が知りたい事だろうが。

と、思わず作者が突っ込みを入れたくなるほど、ロリコンは興奮していた。

「あい。どうすればいいんですか。教えて下さい」

「そうだな。でも本当は知っているんだろ。エロい子だ。ツカサは」

「あい。ツカサはエロいです。です。です」

「……って、お前!」

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↑べ、別に深い意味はないんだからね。
posted by 四草めぐる at 23:17| Comment(0) | 外伝 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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